うつ病からの脱出ー脳と体のための栄養素 2-

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今回は同テーマの第2弾です。

著書『うつは食べ物が原因だった!』から下記抜粋します。

  • 脂質

 

脂質が細胞膜をつくっている

脂質(脂肪)と聞けば、「え〜つ、太る元凶じゃない!」と眉をひそめる人が少なくないでしょう。しかし、体の最大のエネルギー源は脂質ですし、細胞膜をつくっているのも脂質なのです。

細胞の形とやわらかさは、細胞膜によって決まります。形を整えているのがコレステロール(これも脂質)、やわらかさを決めているのが脂肪酸です。

細胞の内側と外側では常に情報交換がおこなわれています。それを的確にスピーディにするカギを握っているのが、形とやわらかさ、つまり、それを決めている細胞膜の状態なのです。

特に脳の神経細胞は、処理する情報量がケタ違いに多いため、形が複雑になっています。コレステロールが果たしている役割は極めて重要。体内のコレステロールの実に約4分の1が神経細胞に集中している理由は、そこにあります。

また、コレステロールは、女性ホルモンやステロイドホルモンの材料にもなっています。それらをつくるためにも、体内にコ レステロールが十分なければいけません。

ともすると”悪役”にされてしまいがちなコレステロールですが、むしろ体にも脳にも、おおいに役立っていることのほうに こそ、日を向けるべきではないでしょうか。

 

いい脂肪酸、悪い脂肪酸

脂質の主成分は脂肪酸です。体のなかには20種類はどの脂肪酸があり、食べ物からも取り入れられていますし、体内でもつくられています。

食べ物で脂肪酸をとる場合には、注意してほしいことがあります。なぜなら、よい脂肪酸と悪い脂肪酸があるからです。

〝悪〞の代表がトランス脂肪酸。これには老化やガン、心臓病へのリスクが指摘されています。トランス脂肪酸は、マーガリンやマヨネーズ、ドレッシング、お菓子やパンに使われるショートニング、アイスクリームやポテトチップスなどの加工食品に多く含まれています。

揚げ物や炒め物によく使われるコーン油、べニバナ油、大豆油など植物系の油に含まれているのは、オメガ6(リノール酸)と呼ばれる脂肪酸です。もちろん、これは“悪玉”ではありませんが、とりすぎているのが問題。

一方、背の青い魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)、シソ油や亜麻仁油に含まれるアルファーリノレン酸など、オメガ3と呼ばれる脂肪酸の摂取は減っています。

この2つのバランスがとれていることが、 細胞の機能を高めるうえで大切ですが、一般的な食生活では、大きくオメガ6の摂取過多に傾いています。魚や魚油でオメガ3 を積極的にとり、併せてオメガ6を減らす工夫が必要です。

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  • 糖質(炭水化物)

 

「砂糖は脳のエネルギー」という誤解

糖質も、私たちの体のエネルギー源のひとつです。体温の維持、筋肉を動かす原動力といった重要な役割を担っている糖質は、私たちが摂取するエネルギーの60%を占めています。脳のエネルギー源も、もちろん糖質。

糖質といって連想するのは、まず、砂糖かもしれません。砂糖たっぷりの甘い物を食べると、疲れもとれるし、脳にもいい。そう考えている人は少なくないはずです。

しかし、脳のエネルギー源になっているのは、砂糖ではなく、血液中のブドウ糖です。「砂糖=脳のエネルギー」というのは間違いなのです。

脳をいい状態で働かせるためには、血中のブドウ糖、つまり、血糖の数値を一定にキープするのがポイント。そのためには、 食べた物が分子レベルに分解され、腸壁から吸収されるスピードを、ゆるやかにすることです。

糖質は、たんばく質や脂質に比べて、吸収が速く、短時間で血糖値を上げます。それが急激に上がり、また、急に下がることが、脳の大きなストレスになります。血糖値の乱高下を避けなければいけません。

 

食べ方で血糖値は コントロールできる

ここでもうひとつの誤解を解きましょう。「糖質=甘い物」と決めてかかっていませんか?しかし、ごほんやパンなど、主食になる炭水化物も糖質です。現在の食生活では、ごほんにしろパンにしろ、精製された白い物をとるのが一般的。それら精製食品は、実は吸収のスピードが速く、血糖値を急激に上げやすいのです。

だから、できるだけ精製される前の状態、白米は玄米の形で、パンも精製された小麦ではなく、全粒粉でつくられたものを食べるようにする。それだけで、糖質の吸収スピードは、グッとゆるやかになります。

食事のとき、どの順番で食べるかでも、吸収スピードは違ってきます。ごほんやパンに手をつける前に、たとえば、野菜をとると、野菜の食物繊維が、血糖値が急に上がるのを抑えてくれます。

メインのおかずになる肉や魚についても、同じことがいえます。血糖値が一番下がっているのは朝。朝食をしっかりとることが大切だとされるのは、 食事によって血糖値が上がり、体にも脳にもエネルギーが供給されるからです。

もっとも、一日のほとんどがデスクワークで、体を動かすことが少ない、といった人なら、必ずしも糖質をとる必要はありません。

なぜなら、たんばく質も脂質も、血糖を維持させるからです。特に、たんばく質には“糖新生”といって血液中にブドウ糖を出す働きがあり、これが血糖値が下がりすぎるのを防いでいます。

たんばく質、脂質を十分にとることで、 血糖値は安定した状態に保たれるのです。

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以上、抜粋終わり

糖の取り方についてですが、

我々は特に砂糖で摂取すればいいと、

いつの間にか知らないうちに刷り込まれてしまっています。

何故なら砂糖が体の悪いとは知らないからです。

確かに糖は体に必要ですが、

その取り方がポイントだとは知りません。

昔は精製された糖分が少なかったから問題はなかったのだと思いますが、

現在は精製された糖分がほとんどです。

この精製された糖分を取ることによって、

急激に血糖値を上げ、

それを繰り返しているうちに病気になってしまうなど、

誰も教えてくれません。

誰も知らないからですが、

そうして知らないことが、

どんどん病気を増やしていく環境を作りだしているのです。

このことをもっと周りの人に伝えることが、

この環境を変えることにつながります。

勇気を持って知った人から、

周りに伝えて行きましょう。

糖の取り方としては、

野菜や果物などの自然の食べ物から摂取するのが、

一番安全です。

自分の健康のことですから、

できることから始めて行きましょう。

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